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1480話

どこも真っ暗闇だ。私たちの懐中電灯以外に、光源らしきものは何もないようだった。

「イヴ?どこにいるの?」

私は大声で呼びかけた。彼女は別の部屋に隠れているのだろうか?

だが予想外なことに、私の声が途切れるか途切れないかのうちに、ヒューマ(火猴)が緊張した面持ちで私の口を塞いだ。

「喋るな、危険だ!」

彼は口の動きだけでそう告げ、大げさに腕を振り回しながらも、一切音を立てないよう細心の注意を払っていた。

彼の行動に、私たち全員が一瞬にして緊張し、心臓が早鐘を打ち始めた!

ヒューマは一体何を発見したのだろう?

私はイヴの名前を大声で呼び、彼女を探そうとしていたところだった。

だが思いもよらず、ヒュ...