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1476話

私たちは顔を見合わせて奇妙な感覚を覚えたが、火猿は慎重にあの一滴の青い血痕をスポイトで採取し、保存した。後で研究所に持ち帰るためだ。

「こんな化け物がいるからには、これからの行動はもっと注意深くならないといけない。みんな、周囲の光の歪みに気をつけろ!」

あの生き物は音もなく動き、透明だが、対抗する手段が全くないわけではない。空気との密度が異なるため、光が通過すると歪みや屈折が生じる。それが私たちが唯一それを見つける方法だ。

警戒しながら私たちは進み続けた。道中、足元の死体はどんどん増えていく。これらの死体の状態は非常に異様だった。

多くの人々はまるで今しがた息絶えたばかりのように見える...