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1466話

慌てて外に出てみると、火猴たちはすでに出てきており、皆が遠くを見つめて呆然としていた。

私も急いで彼らの視線の先を見やると、心臓が一瞬ドキリとした。

今、私たちから遠くない海面上に、巨大な艦船が現れていたのだ。蒸気動力の船で、船体から伸びる巨大な煙突が非常に目を引いた。漆黒の鉄板で覆われた船からは、古びた時代の気配が漂い、何とも不吉な印象を与えていた。

「幽霊船だ!」

まさか、また会うことになるとは。

この無人島を離れる海域は決して安全ではない。ここでは多くの怪事が起きている。最近の無人島訪問では遭遇しなかったので、今回も安全だと思っていたのだが。

やはり問題が起きてしまった。

私がこの船を見...