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1411話

「しかし、私はやはり彼に一度チャンスを与えることにした」

「堂々正々と戦うというのだな。よろしい、ならば我々も一人だけ出して、お前と堂々正々と戦わせよう!」

私がそう言うと、尾人の首領はたちまち大喜びし、自分にチャンスが巡ってきたと思ったようだ。だが、私が差し向けた相手を見た瞬間、彼の顔色は一変し、恐怖と絶望が深々と彼を捉えた。

言うまでもなく、私が選んだのは他でもない、アブだった!

アブの体格は極めて恐ろしく、すでに三メートル近くあり、彼らの尾人たちよりもはるかに強靭だ。今はまだ傷が完全に癒えてはいないものの、これらの傷ついた尾人たちを相手にするには朝飯前だろう!

「降参だ!」

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