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1374話

茜の美しく優しい顔を見つめながら、私の胸の内には不思議と不安が湧き上がってきた。先ほどアブと医療班を帰す時、本当は茜にも一緒に戻ってもらおうと思っていたのだ。

この地底の状況は、明らかに予想以上に危険で複雑だった。

ここでは、私のような体質が常人をはるかに超える者でさえ、あやうく命を落とすところだった。茜ならなおさらだ。

確かに彼女の身のこなしは非常に優れているが、人の命というのはあまりにも脆いものだ。私たちはキャサリンのような機械生命体ではないのだから。

だが茜は離れることを拒んだ。彼女は私と共に危険を分かち合いたいと思っていたし、自分が残ることで私の助けになると考えていた。

その点につ...