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1328話

俺はまず先に一発食らわせてやった。そいつは吹っ飛び、電柱に「ドン」と激突した。少し手加減はしたものの、そいつは最低でも十日や半月は入院するだろう。死んだとしても不思議じゃない。

まあ、ヤクザとして生きていくなら、いつか誰かに斬られて死ぬかもしれない。今俺に殺されたとしても、大して変わりはないだろう。

一緒に入口を守っていたもう一人の男は、仲間が俺の一蹴りで吹っ飛ばされるのを目の当たりにして、呆然としていた。ヤクザとして何度も喧嘩をしてきたはずだが、俺のような強さは見たことがないのだろう。一蹴りで人間を十数メートルも飛ばすなんて、映画じゃあるまいし!

「お前…」

そいつは俺を指差して叫び...