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1292話

「急いで洞窟から這い出した私たちは、目が慣れてきたところで、洞窟の外の景色に全員が度肝を抜かれた!

地下の穴を出ると、なんと私たちは花々が咲き誇る谷間に辿り着いていたのだ!

この巨大な谷を取り囲むのは四方の雪山で、雲を突き抜けるほどそびえ立っているというのに、谷の内部は鳥のさえずりと花の香りに満ちていた。

そんな自然豊かな草原には、無数のテントや木造の家々が立ち並び、さらには肌を露わにした美しい鹿角族の女性たちが、トナカイのような動物を放牧している姿も見えた。

まるで美しい桃源郷のようなところだった。

私たちの到着は、谷の住民たちの好奇心と騒ぎを引き起こした。放牧していた若い美女たちが一斉に駆...