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1288話

私の言葉を聞いた後、皆は望遠鏡を手に取り、注意深く観察し始めた。

彼らは地面に這いつくばり、虫のように蠕動していたため、胸元をはっきりと確認するのは難しかった。しかし、長時間の観察を経て、皆はついに彼らの胸に確かに徽章のような印があることを確認できた。

「これは……コウロク族の祭祀の印よ!神職者の身分を表すものだわ!」

ルーシーが驚きの声を上げた。

私たち数人は顔を見合わせた。まさかシベリアの雪山地帯でコウロク族の痕跡を発見するとは思いもよらなかった。

この奇妙な風習を持つ少数民族も、実はコウロク族の末裔だったのだろうか?

今得られた情報から見ると、この集団はおそらく集落から離れ、外...