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1249話

プリンスは魂を抜かれたように呟き始めた。まるで幽霊でも見たような顔だ。

「どうだ?プリンス、お前たちの部族で最強の者が私の女にも勝てないとはな。私は彼女よりもずっと強いんだぞ。私がお前たちの客人として相応しい尊い人間だと認めるべきではないか?」

この男は心中で怒りを覚えたが、どうすることもできず、ただ硬直したまま頭を縦に振るしかなかった。

「お前を我々の部族の客人として認めてやらなくもないが、これは彼女の実力を認めただけだ。お前はただのイケメンに過ぎないのかもしれんな!」

こいつがまだこんなことを言い放つとは、正直言葉も出なかった。

まあいい、見れば分かる。甘やかされて育った馬鹿者だ...