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123話

「仕方ない、こいつは帰ったら俺に目にもの見せてやろうとたくらんでるんだ。救援を一番待ち望んでるのは、間違いなく奴だろうな」

「皆さんの船が事故に遭った後、会社や関係機関、さらには国際的な救助隊が派遣されました。私はボランティアとして、その国際救助隊に参加したんです……」

過去数日間の経験を思い出し、イヴの表情も重々しくなった。

私たちのクルーズ船には数百人もの乗客がいた。あの船が転覆し、あれだけの人が事故に遭えば、国際的な大事件になる。当時タイで観光していたイヴは、自ら進んで救助隊に加わったのだ。

彼女はかつてパイロットや救助隊員を務めていたこともあり、すぐに活動に参加することができた...