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1225話

「こいつら、もしかして背中に翼を持った恐竜なのではないかとさえ疑った。

だが今、船の底に穴が開いたことで、私の頭に新たな推測が浮かんだ。

あの怪物たちは、もしかして水中から現れたのではないだろうか?

水面は冷たい風雪によって一部凍っているが、船の外殻さえ打ち破れる怪力を持つ彼らにとって、氷を砕くなど造作もないはずだ。

もちろん、氷の上から走ってきた可能性もある。

アザラシのように、水陸両方で活動できる生き物かもしれない。

すぐに、私の推測は証明された。

私たちが船体から離れ、南方向へ一、二分ほど泳いだとき、突然水流が激しく波打ち始めた。そして、数匹の黒い影が沈みゆく船の方向から、猛スピードで私...