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1224話

思いがけないことだ。あの怪物を防ぐために置いた重い物が、今では私たちの脱出を阻む障害になってしまうとは。

「こっちだ、こっちにまだ非常脱出路がある!」

王錦が大声で叫んだ。

彼女の言葉に、私たちは安堵の息をつき、素早く彼女の後に続いた。

今や船は激しく傾き揺れ動いており、歩くのも容易ではなかったが、私たちは皆並の人間ではない。このような状況下でも、まるで平地を歩くかのように素早く動けた。

すぐに、私たちは王錦の言っていた脱出場所に辿り着いた。

なんと、この船の底部には専用の脱出用船室があり、その中には数着のダイビングスーツだけでなく、バックパックも何個か置かれていた。おそらく中には予備の物資...