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1222話

今日ここまで辿り着けたのは、決して運が良かったからじゃない。

この瞬間、興奮気味にそう言い合う私たちの表情には、九死に一生を得たような感覚が滲んでいた。

だが、その安堵感もつかの間、再び危険が襲いかかり、私たちの頭上に暗雲を垂れ込めた。

そんな会話の最中、突然一人の船員が悲鳴を上げた。彼が自分の足首に手を伸ばすと、そこには血が滲んでいた。

皆が目を向けると、彼の足首には何かに噛まれた跡があり、一列の歯形が痛々しく浮かび上がっていた。

私が驚きのあまり反応する間もなく、その船員はその場に倒れ、呼吸が止まってしまった。

噛まれてから死に至るまでほんの数呼吸の間だけ—この毒の猛烈さは尋常ではない!

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