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1193話

歩き続けて三十分ほど経つと、前方の小さな洞穴から非常に微かな光が漏れているのに気づいた。間違いなく、これは鉱石の発光などではなく、人工の灯りだ。

この発見に好奇心が湧いてきた。この地下の岩洞はいったいどこへ通じているのだろう?しかも灯りまでついているとは。

光が漏れている穴はとても小さかった。凸凹した岩壁に体を寄せて覗き込むと、驚いたことに、岩壁の向こう側は下水道だったのだ。

下水道内には微かに光を放つ電灯が設置されていた。おそらく、修理作業のために入った作業員たちが使う照明だろう。

さらに、下水道に少し近づいただけで、鼻をつく悪臭が押し寄せてきた。

もちろん、これらは想定内のことだ...