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1187話

実際のところ、ドイツ軍の連中は、ずっと私を追跡していた。彼らの捜索から逃れるため、私は何度か彼らと交戦することさえあった。

このままではいけないと分かっていた。

ここ数日、私の頭は一瞬も考えることを止められなかった。まず、私個人の力はあまりにも微力だ。ドイツ政府軍全体と対抗しようとするなど、完全に不可能なことだった。

しかも、私はこの地では土地勘もなく、政府機関を避けてアジアへ戻るのも、天に登るほど難しい。

あれこれ考えた末、今の窮地から抜け出す方法をひとつだけ思いついた。

孫教授に連絡を取ること!

あの時、永暑島で孫教授は私に電話番号を残してくれた。何か思い出したり、困ったことが...