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117話

胸に思いを抱えながら、私は急いで洞窟を出た。雨が降った後で地面はまだ泥濘んでいて、私は慎重に足を運んでいた。しばらく歩かないうちに、突然胸が高鳴り、思わず海辺へと駆け出した。

数分後、海岸線に辿り着いた私は、喜びのあまり叫び出しそうになった。

なんと、海の潮が引いていることに気づいたのだ!

二日間も豪雨が降り続いたから、てっきり海水がさらに満ちてくるものだと思っていたのに、まさか引き潮になるとは。

この潮が引いたことで、幸運が訪れた。

海辺の砂浜、かつて水に浸かっていた場所には、あちこちに凸凹があり、大小様々な水たまりができていた。

間違いなく、これらの水たまりには、魚がたくさん取...