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1165話

これは実に奇妙なことだが、私は手がかりを見つけることができた。床に落ちた野球バットには、切れた紐の一部が付いていたのだ。

私は急いで頭を上げると、廊下の天井に緩んでいる板があることに気づいた。その隙間から微かな星の光が漏れていた。

ただ、廊下には照明があったため、この微かな星明かりは気づきにくかった。

これで事態は明らかになった。誰かが屋根の上に立ち、紐で野球バットを繋いでドアを叩いていたのだ。

前回ドアを開けた時に外に誰もいなかったのも納得できる。そして今回は、私があまりにも早くドアを開けたため、上にいた奴が慌てて棒を引き上げようとして、紐を切ってしまったのだ。

子供じみた恐喝の手...