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1148話

私たちは三人で、コソコソと空港へ向かった。

島には多くの監視カメラがあり、空港も兵士たちが警備しているため、アブのような巨体を中に連れ込むのは、実に容易なことではなかった。

だが、私たちはある策を思いついた。

この二日間、私はずっと蛇王に空港の電源をこっそり落とす方法を教えていた。

非常用電源はあるものの、起動するまでには約十秒かかる。つまり、アブが飛行機の貨物室に潜り込むには、たった十秒しかないということだ。

一見、不可能な任務のように思えた。

しかし、アブの身のこなしと速さをもってすれば、あながち不可能とも言えない。

私たちはすでに貨物室の鍵を開けておいた。あとは電気が切れるのを待ち、アブ...