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110話

「弾丸の数は少ないが、一度試射しておくべきだな。本当の危険が迫った時に、慌てふためいて引き金の引き方すら分からなければ大変だ」

私は洞窟の外にある大きな木を狙って数発撃ってみたが、結果は失望するものだった。この銃は反動が大きく、私も神射手などではないため、命中精度は極めて悪かった。

しかも、これは栓を引くタイプの銃で、映画のようにバンバンバンと連射できるものではない。一発撃つごとに栓を引く必要があった。

もちろん、こんな小さな失望で心の高揚が冷めるわけではない。なにしろこれは銃なのだ。

危険が四方に潜むこの孤島で、この武器は私に強大な自信と安心感をもたらしてくれた。

これがあれば、た...