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1099話

「その無双の猛者よ、なぜこのような無能に従う必要があるのか。奴は尻尾もない下賎な皇族に過ぎぬ。血の純度も疑わしい。我が配下になれば、この私が保証しよう。お前を一人の下、万人の上に置くとな!」と大王子が叫んだ。

アブはトカゲ人として、当然尻尾を持っている。しかもその尻尾は尾人のものとかなり似ている。私は尾人の祖先がこれらのトカゲ人ではないかと強く疑っている。

今は光が乏しく、アブも覆面を着けているため、大王子たちはアブを非常に強力な尾人だと思い込んでいるのだ。

だが残念ながら、アブは生まれつき知能が高くなく、幼少期から特殊な訓練を受けてきた。調教師から私が主人だと言い渡された以上、他の者が...