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1097話

大王子側は明らかに人数で圧倒していた。

「わが十九の弟よ、まさか生きていたとは。本当に驚きだな!」

連山合骨は十九番目の王子であるため、こいつは今、私のことを「十九の弟」と呼んでいる。

大王子は作り笑いを浮かべながら言った。その表情には冷たさが漂い、陰鬱な三角の目には殺意と軽蔑、そして猫が鼠を弄ぶような戯れの色が宿っていた。

「無礼者め!連山武、貴様このような口の利き方で本王に話しかけるとは。己の身分を忘れたか。麓の城の正統なる王は私だ!」

私は冷たく言い放ち、大王子を見下ろすように見据えた。

実際のところ、私も正統とは言い難い。結局のところ、私は連山合骨ではないのだから。だがこの...