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1092話

丹念に探してみると、実際にいくつかの発見があった。

文字が刻まれた石を数個見つけたが、残念なことに、それらの文字はすべて酷く消されていて、判読できなかった。

これは玉城瑶の仕業ではないかと疑っている。

彼女に直接問いただしたい気持ちはあったが、この瞬間、巨大な石の壁が目の前に立ちはだかり、あらゆる可能性を遮っていた。

この時、私の心は混乱と苦痛で満ちていたが、もうこれ以上留まることはできないと理解していた。

私たちはこの霧の森に既に長すぎる時間を費やしてしまった。このままここにいれば、阿若たちまで危険な状態になりかねない。

今の私にできることは、まずここを離れ、阿若たちを安全な場所に落ち着かせ...