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1089話

「この下には一体どんな秘密が隠されているんだろう?」

「この瓦礫を取り除いて、下に降りてみるか?」

私たちは顔を見合わせ、少し躊躇していた。

この瓦礫は全ての視界を遮っており、この石積みがどれほどの規模なのかも分からなかった。規模が小さければまだいいが、あまりにも大きければ、私たちのガスマスクも食料も水も、持ちこたえられないかもしれない。

そして私たちが躊躇している間に、突然、その石積みの向こう側、下に傾斜している方向から、極めて不気味で恐ろしい咆哮が響き渡った!

その異様な咆哮とともに、背筋が凍るような巨大な震動が走った!

この瞬間、まるで地震を経験しているかのようだった。足元の石畳が激しく...