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1083話

「だから、マンタを通って入る方法が編み出されたのだ」

「では、かつての宏鹿人の祖先はどうやって入ったのか」

「それも説明がつく。最初は数人だけが入ったのかもしれないが、無数の年月が経ち、人間はその強い繁殖力で数を増やしていった。それはごく自然なことだ」

「それに、仮に小神官の民が大勢渡ったとしても、あちらの戦闘能力は驚くべきものだ。あのトカゲ人たちは戦いに長け、この小娘は方向感覚も失うほどだった」

「そしてあちらの宏鹿人がトカゲ人と長年にわたって拮抗できているということは、何か独自の強みがあるのだろう。お前のような小さな月の都など、とても敵ではないぞ!」

私は何も隠さず、この度の経験を小神官...