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1065話

私は微笑みながら言った。

都木汗は私に向かって頷いた。「よくやった、兄弟。お前は一度も俺を失望させたことがないな!」

この間、私が源地に潜入して所謂る命脈の石を奪取しようと奔走している一方で、都木汗も黙ってはいなかった。

彼は密かに多くの旧知の仲間や、鬱々と志を果たせずにいた貴族たちと連絡を取り合っていたのだ。

今や彼の下には相当数の使える人材が集まっていた。

この男はかつて王だったのだ。しかも名声赫々たる王だった。十数年の月日が流れても、彼に忠誠を誓う者が少なくないのは、実に納得できることだった。

彼の計画はすぐに始まった。

わずか二日後、私がトカゲ国の朝会に参加した時、都林陛下の顔色が...