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1057話

「これは冷たく硬い感触だ。まるで普通の小石を握っているようだ」

私はすぐにこの石の異様さに気付いた。

元々は鮮やかな色をしていたのに、手に取ってからしばらくすると、その色が徐々に消えていき、あっという間に私の手の中には普通の石ころしか残らなくなった。

これには皆が目を丸くして、信じられないという表情を浮かべた。

他の者たちもそれを見て、急いで一人一つずつ石を拾って握ってみたが、やはり同じことが起きた。

これは本当に不思議だった。

「もしかしたら、本物の七色の石はひとつだけなのかもしれない。急いで探そう、きっとこの中にあるはずだ!」

無数の七色の石がすべて光を放っているが、本物はひとつだけ。

ど...