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1056話

伝えによると、シャーマンたちはよく泉の前で敬虔に祈りを捧げるそうだ。

七色の泉？

これもなんだか神秘的に聞こえるが、七色の光を放つ石よりは現実味があると思う。

なぜなら、水は特定の状況で太陽光が当たれば虹ができる——これは中学生でも知っている単純な原理だからだ。

もしかして、この所謂「七色の光を放つ石」というのは、そういうものを指しているのか？

この七色の石が一体何なのかはさておき、我々の行く手には確実に危険が待ち受けている。

このトカゲの聖地には大勢のシャーマンがいて、我々は五人もいるのだから、どうあっても発見されるだろう。問題は早いか遅いかだけだ。

できるだけ慎重に、発見されるのが遅くなる...