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1038話

さっきの魚人たちの叫び声は、水中でもかなり遠くまで伝わるのに、陸上ではなおさらだ。

水の抵抗は空気の何倍も大きいのだから。

だから、岸辺にいたトカゲ人たちも、この時点で騒ぎに気づいていた。

今、目を上げてみると、四方八方から大勢のトカゲ人たちが私に向かって突進してくるのが見えた。どうやら、さっき通り過ぎたトカゲ武士の一団が、すでに私に気づいていたようだ。

本来なら彼らを避けようとしていたのに、今となっては避けられそうにない。

「こいつを捕まえろ!いい値で売れるぞ!」

彼らは我先にと競い合い、まるで宝物でも見つけたかのような様子だ。

正直に言って、その目つきは非常に不快だった。

矢を放とうとした...