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1035話

「おかしいと思うよ。こんな状況なのに、まだ使えるとか使えないとか言ってるの?どんな道でもいいから、さっさと教えてよ!」

都木汗は私の驚いた様子を見て、苦笑いを漏らしながら言った。

「その道はね、単に宮殿に通じているだけじゃなく、聖地へ直接繋がっているんだ。ご存知の通り、我が蜥蜴の国では、聖地に入れるのはシャーマンだけなんだよ」

「君でも私でも、この通路に足を踏み入れたら、それは祖先の教えに背くことになる。大シャーマンの祖父からこの道のことを聞いたとき、都が敵に落とされ、私の命が風前の灯火にならない限り、決してこの通路に入るなと言われたんだ」

私はそれを聞いて思わず言った。

「よく考えてみ...