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1030話

「本当に死士と対等に戦える奴がいるとはな。どうやらこいつは偽りの闘王というわけだ。ハハハ、こいつもなかなかの値打ちがあるぞ!」

そう考えながら、彼は冷笑して言った。「兄弟たち、他の連中は全員殺せ。一人も残すな。だがこいつだけは生かしておけ!大いに利用させてもらうぞ!」

彼は鞭で遠くのドゥムハンを指し示し、目に不気味な光を宿らせた。

どうやら、こいつはドゥムハンを利用して何か悪事を働くつもりらしい。

しかも、雇われ武士たちなど眼中にないようだ。

彼の自信にも理由がある。まず、彼らの山賊の数は我々の三倍以上。さらに、これらの山賊はより凶暴で命知らず、全員が戦いに慣れた無法者だ。

対して我々は、気...