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1028話

「二つの選択肢を与えよう。一つ目は、着ている服を含め、お前たちの持ち物すべてを置いていくこと。そうすれば、安全に立ち去らせてやる。二つ目は、我々に殺され、やはりすべての持ち物を置いていくことだ!」

その男の声はかすれていて、非常に耳障りだった。聞いているだけで心に嫌悪感が湧き上がる。

彼の言葉に、商隊の者たちは互いに顔を見合わせ、どうすればいいのか分からない様子だった。

財産を置いていけば生きられる?

それも悪くないが、これは商品のすべてだ。これらを失えば、今後の暮らしも悲惨なものになるだろう。

「サンク殿、どうすればよいでしょう?」

断臂が焦りを隠せない様子で言った。荷物がすべて奪...