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1022話

都木汗はまだ学んでみないかと私に聞いてきたが、少し考えてやめておいた。太監のふりをする趣味など私にはない。

そして今、私たちが船に乗り込むと、その船は弦を放たれた矢のように、瞬く間に大河の中央へと疾走していった。

船に乗る前に既に検問を受けていたため、関所の大門を通過する際には何の妨げもなく、船はそのまま門をくぐり、都城へと入っていった。

目の前の景色が、再び変化した。

私たちは広々とした水路を進んでいた。水路の両側には様々な建物が立ち並び、ある建物は水路近くの沼地に建てられ、またあるものは水中にそのまま建てられていた。

これらの建物は白壁と灰色の瓦を基調とし、屋根の部分はドーム状の...