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1021話

都木汗の助けを借りて、私はすぐに全身泥だらけになり、何本もの鎖で縛られた姿となった。

私と一緒に縛られていたのは、もう一人の知恵遅れの奴隷だ。こいつもトカゲ人だが、見た目からして頭が良くなさそうで、痩せこけた体に、口からは絶えず涎を垂らしている。

もちろん、私の顔にも泥を塗りたくり、変装の技を少し施した。

この変装の技術は、かつて大祭司のあの犬畜生から少しばかり学んだもので、今日はそれが役に立ったというわけだ。

しばらくすると、私たちは天堑関の関所の前にたどり着いた。

この天堑関の城門は大河の上に築かれており、一筋の城壁が水面から突き出し、川の流れを二分していた。その光景は壮大無比で、見...