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1002話

「さて、この古い森で少し休息した後、私たちは旅を続けて北へと進むことにした。

私たちの目的地は、北方にある紅谷海峡だ。

トカゲの国と宏鹿の国は海を挟んで向かい合っており、ほぼ同じ大きさの島だ。

二つの島の間にあるこの海が、紅谷海峡と呼ばれている。

私たちが進む方向はある程度予測されていたため、この道中でもかなりの追っ手に遭遇したが、すべて難なく片付けることができた。

一つには、今は城の束縛から解放され、天高く海広く、進む方向も多様だったからだ。

もう一つは、大巫師たちも本気で私たちを捕まえようとしていなかったからだろう。

私たちは北へ向かって、順調に進んでいった。

「兄弟、今日は俺たちトカゲ...