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1001話

私たちは麦の波が海のように広がる田んぼから急いで飛び出し、今や目の前には青々とした森が広がっていた。

この森は木々が非常に高く、枝葉が生い茂り、無数の葉が頭上の月明かりを完全に遮っていた。中に入ると、真っ暗闇となり、時折見かける一匹二匹の光る蛍以外、私たちの世界は闇に飲み込まれたかのようだった。

このような森は、間違いなく危険で、猛獣や毒虫が潜んでいるかもしれない。普段なら、私はこういった場所を避けて通るだろう。

しかし今この瞬間、この森こそが追っ手から逃れるための最適な場所だった。

中に入ると、ドゥムハンは太くて大きな古木を見つけて登り、枝の上に横たわって、大きく息を切らしながら休み...