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85話

社長室にて

李雲霄は右手に黒いカードを持ち、眉を寄せながら、困り果てた表情で小声で呟いた。

「残念だな、このブラックカードは本人しか銀行で引き出せないか。まあいい、どうせ中にいくら入っているかも分からないし、任務の品として傭兵プラットフォームに提出するとするか」

言い終わると、何かを思いついたような表情で、李雲霄は得意げに言った。

「そういえば、傭兵プラットフォームはこういうブラックカードを集めているんだったな。一枚で貢献ポイント10点と500万の賞金がもらえるんだ」

貢献ポイントとは、傭兵のランクアップに必要な経験値のようなものだ。Bランクの任務を完了しても10点しか得られないこと...