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377話

「ジュッジュッ……」

突然、肉が腐食される音が、李雲霄と龔雪の握りあった手から鋭く響き渡った。

毒だ！

右手に微かな刺痛を感じた李雲霄は、目の前の龔雪を驚愕の表情で見つめた。彼の脳裏にある記憶が突如として呼び覚まされた！

毒医・龔雪——地獄火組織で最も名高い医師であり、同時に花や草、蠱毒の術に精通した古武の伝人でもある！

もっとも、そんなことはどうでもいい。重要なのは、李雲霄が昔サテライト通信でゲームをしていた友人のハンドルネームが「我是龔雪（私は龔雪）」だったということだ！

「お前が『我是龔雪』なのか？」李雲霄は自分の右手が腐食していく傷を気にする様子もなく、驚愕の表情で龔雪に尋ねた...