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354話

外院の庭の端。

「嘘つき!」

すぐさま、蕭依依は可愛らしい瞳をぱちくりさせ、李雲霄に向かって確信に満ちた表情で言った。「あなたは絶対に蕭家の人間じゃないわ。私は蕭家で十六年間暮らしてきたけど、一度もあなたを見たことがない。だから、間違いなくあなたは私たち蕭家の人間じゃないわ!」

「あなた、一体誰なの?」

目の前の白い服の少女の質問を聞いて、李雲霄は何か答えようと口を開いたが、まだ何も言わないうちに相手に遮られてしまった。

「わかったわ、きっと新しく来た警備員よね!ここをうろうろして、アリエおじさんに見つかったらどうするつもり?そうなったら、全勤手当がなくなっちゃうわよ……」突然、蕭依依は何かを...