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236話

「警察署、署長室にて。

朝食を食べている裴建章は、短く刈り上げた頭髪を整え、妻の愛情たっぷりの朝食を口に運びながら、どこか間抜けな笑みを浮かべていた。その厳格な外見に、ほんのり可愛らしさが滲んでいる。

いつもなら厳粛な古風な人物である裴建章がこれほど嬉しそうに笑っているのも無理はない。

なぜなら、つい先ほど李雲霄から電話があり、犯人を捕まえたので今から警察署に連行中だと告げられたからだ。

「はっはっは、さすがは傭兵ランキング26位の『鬼神』李雲霄だ。その実力は本当に恐るべきものだな。たった一日で犯人を捕まえるとは。やはり、傭兵界の強者になれる者は、一人として弱者などいないということだ!」...