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180話

「ふん!」

それを聞いて、陸子琪は怒りの表情で李雲霄を睨みつけた。人に止められれば止められるほど、彼女はやりたくなるのだ!

そう、これこそ思春期の少年少女の反抗心理というものだ。

「わかったわ、徐小青も私の親友だし、今回だけ手伝ってあげる」陸子琪は口をとがらせながら言った。親友のために決心を固め、許沢の手からケーキの箱を受け取ると、くるりと向きを変え、学校の食堂キッチンへ向かおうとした。

ああ!

今度は大変なことになるぞ、陸子琪!

陸子琪の背後に立つ李雲霄は、地面に横たわる許沢の目の端に浮かぶ得意げな表情を見て、頭を振った。彼は目をきらりと光らせ...