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169話

「はい!」

その声を聞くと、苗疆の武者たちは大声で返事をし、すぐさま外の壁際へと急ぎ足で向かった。門のような大きさの入口を守るように立ち、それぞれが手のひらに毒の飛び矢を構え、絶命飛刀の出現を待ち構えていた。

「おい、お前ら。あの絶命飛刀は、蛍光毒素の通路から来るんじゃないか?」突然、緊張した面持ちの苗疆武者が、隣の仲間に尋ねた。

「ははは、あいつが馬鹿でもあるまいし。あの蛍光通路には化屍粉が撒かれているんだぞ。もし中に入れば、一分どころか数十秒で粉々になってしまう」年配の苗疆武者が大笑いしながら、隣の仲間を諭すように言った。

「でも、李天琪が救出されたとき、確...