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846話

「あまりに分かりやすく笑えないわ」林詩曼は顔を上げ、その大きな瞳で老王をじっと見つめた。最終的に可愛らしく小さく「ふん」と鼻を鳴らすと、老王を許してやることにした。ただ、太ももで挟んだままで、体を揺らして擦り付けるようなことはもうしなかった。

老王はようやく安堵の息をついた。この短い間にも額に細かい汗が浮かんでいた。林詩曼の柔らかくて弾力のある太ももの付け根に挟まれ続けるというのも、たまったものではない。

「お父さん、まだ私の質問に答えてないよ?」

「何の質問だ?ふざけるな」

「さっき気持ち良かったかどうかって聞いたでしょ?」

「……」

「ほら、言ってよ。私たち二人の間に、何か言え...