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776話

こんな考えがあるなんて、王さんは自分の頭の良さを誇らしく思った。

ちょうどそのとき、もう一服吸おうとしたところで、ふと玄関に人影が立っているのに気づいた。

王さんはちょうどパンツ一丁で、鍛え上げられた逞しい肉体を晒していたが、入口に立つ人影を見て、唇に運んでいたタバコを止めた。

目の前の来訪者を見て、王さんは何のために来たのか見当がつかなかった。何か言おうとする前に、孫建はドアを押し開けて中に入ってきた。

「前に修理の時にここに来たことがあるんだけど、具体的な部屋は覚えてなくて。この辺りの明かりがついてるのを見て、窓の隅からあなたがいるのが見えたから、間違いないと思ったんだ。最近は王兄貴、当直...