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762話

「それから、学校の帰りに外で立ち止まるのはやめなさい。学校の周りにはろくでもない若者が多いでしょう。彼らと関わらないで」

「誰も僕をいじめてないし、そういう人たちとは関係ないよ。ママ、どうして急にそんなこと聞くの?」王浩は不思議そうに母親を見た。母の色っぽい鎖骨のあたりに、鮮やかな赤い痕が見える。パジャマはキャミソールのような露出の多いものではないので、かすかにしか見えないが、王浩にはそれが先ほど父親が母を抱いた時についたキスマークだとわかった。

王浩の母は、息子が今、自分という母親が弄ばれている姿を想像していることなど知る由もなかった。彼女は突然心もとなくなったが、努めて何気ない様子を装...