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623話

王浩の母親は不出来な息子をもう一度睨みつけてから、炒め物の調理に戻った。

王浩の母は今、体がとても火照るのを感じていた。暑い季節で台所にはエアコンもないが、それだけではない。さっき王さんのたくましい体と、その恐ろしいほどの大きさを感じさせる股間のものが自分のヒップに当たった感触が、頭から離れないのだ。

王浩の母は自分自身のことを考えた。男の味を楽しむのも随分と久しくなかった。王浩の父親については、二年ほど前から外に女がいた。でも王浩の母は最愛の息子のことを何より心配していて、離婚すれば王浩の心に傷が残るのではないかと恐れていた。何度も喧嘩をした末、王浩の父が何度も約束を繰り返し、王浩の母は...