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57話

一方で、玄関で約20分間ほど待っていた王さんは、もう柳嬌嬌にメッセージを送ろうかと焦っていた頃、ようやく柳嬌嬌のコンパクトな乗用車がマンションの下に停まるのが見えた。

カジュアルな服装の柳嬌嬌は、車から降りると、セクシーな腰をわずかに揺らしながら、エントランスの方へ歩いてきた。

エントランスの前にまだ立っている王さんの大柄な姿を見て、柳嬌嬌は恥ずかしそうな表情を浮かべ、罪悪感からか左右を見回した。今は夜の七時か八時頃で、柳嬌嬌は団地の人に何か異変を気づかれるのを恐れていた。

数歩でエントランスに到着し、王さんと目が合う。

王さんは熱い眼差しで柳嬌嬌のセクシーな体をじっと見つめ、笑いなが...