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501話

その瞬間、潘文清は背後の見知らぬ男がほんの数回素早く動くだけで、再び絶頂の素晴らしい味わいを得られるのではないかと疑うほどだった。

引き裂かれるような痛み、最も深いところで触れる素晴らしさ、全身に広がる痺れ、そして言葉では表現できないこすれる感覚。

これらすべてが潘文清を狂おしくさせていた。ふと彼女が十数メートル先の寝室に目をやると、そこには彼女の夫が枕元に寄りかかり、電話をかけるしぐさをしているのが見えた。

この一瞬の錯覚で、潘文清は無意識に、愛する夫が自分と視線を合わせている、見知らぬ男に深く貫かれている自分と目を合わせていると思い込んでしまった。

こんな恥ずかしさの中、潘文清は歯を食いし...