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109話

以前に李強の顔の前でしたときと同じように、骨の髄まで染み渡る刺激、魂と精神の奥底から湧き上がる興奮が、劉珊にはますます強く感じられていた。

劉珊は呼吸が乱れ、目は真っ直ぐに手の中でゆっくりと頭を持ち上げ始めた大きなものを見つめていた。興奮で胸がいっぱいになった劉珊は赤い唇を噛みしめ、やがて顔を前に傾け、ゆっくりとその漆黒の逞しいものに近づけていった。

その大きな丸い先端が劉珊の鼻先に触れた時、彼女は目を閉じ、高く通った鼻翼を震わせながら、まるでこのものから放たれるホルモンの匂いを丁寧に嗅ぎ取るかのようだった。

とても奇妙な匂いだったが、劉珊にとってはこれ以上なく興奮させる、心をかき乱す香...