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598話

「爺さんは一生、薬草を採って乾燥させてきたが、こんなことは聞いたことがない、まったく初耳だ」

唐蕭はこの事を説明しようがなく、小花に向かって言った。「小花、一度やってみてくれないか?今日は時間が限られているから、これを教えておかなきゃならないんだ」

「お兄ちゃん、これを私に?」小花は何も知らない顔で唐蕭を見て、それから自分のおじいちゃんを見た。

老人も不思議に思った。この若者はどうして自分の孫娘を見つけ、彼女がこの薬鼎を調合し制御できると知っているのだろうか。

「若いの、小花を探したのは、まさか彼女に何か丹薬を調合させるためじゃないだろうね?」

「おじいさん、お見通しですね。やっぱり...