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415話

展示会場の外には、素性の知れない何十人もの人が立っていた。この光景に、入り口で警備に当たっていた兄弟たちは一気に警戒心を高めた。

「急いで黄毛兄貴と黒豹兄貴に知らせてくれ。入り口に大勢の見知らぬ連中がいて、何の目的か分からないって」入り口の検査位置にいた警備員の一人が、隣の同僚に小声で言った。

「分かった。ここを頼む。何かあったら無線で連絡してくれ。すぐ戻るから」

その男は周囲を見回し、状況の緊迫さを感じた。なぜこれらの人々がここに現れたのか分からない。見たところ、かなり物騒な雰囲気だった。

彼が言い終わり、中へ向かって走り出したところで、ちょうど出てきた唐蕭とぶつかった。

「兄貴、...